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【2025年版】フリーランスの確定申告|初めての方にもわかりやすく解説

フリーランスは会社員と違い、毎年「確定申告」を行う義務があります。これまで税務署に足を運んだ経験のない方は、ひょっとしたら「何だか難しそう……」「もし間違えたらどうしよう…」と、漠然とした不安を感じているかもしれません。

 

しかし、近年ではクラウド型の会計ソフトやe-Taxによる電子申告など、個人でも驚くほど簡単に確定申告ができるツールが登場しています。この記事では、初めて確定申告を行うフリーランスの方向けに、確定申告の不安を解消する方法や節税方法について、わかりやすく解説します。

 

 

そもそも確定申告って何? 

 

確定申告とは、シンプルに言えば「自分が1年間に稼いだ儲け(所得)と、それにかかる税金(所得税)を自分で計算して国に報告する手続き」のことです。会社員の場合、会社が年末調整で税額計算・納税を代行してくれますが、フリーランスは自分で行う必要があります。

 

原則として、1月1日~12月31日までの所得と税金を計算し、翌年の2月16日~3月15日の間に税務署へ申告・納税します。また、確定申告の義務が生じるのは、事業所得(仕事で得た所得)が48万円を超えた場合です。

 

なお、事業所得は、以下の公式で計算できます。

 

【事業所得=総収入金額-必要経費】

 

 

確定申告は青色申告?それとも白色申告?

 

確定申告には「白色」と「青色」の2種類があり、それぞれ次のような違いがあります。

 

●白色申告:提出・保存する書類が少なく記帳も簡単だが、節税の恩恵が受けられない

 

●青色申告:複式簿記での記帳が必要だが、条件次第で特別控除が受けられる

 

複式簿記とは、1つの取引に対して原因・結果の2つの側面を記録する記帳方式のことです。

 

<簡単な例>

●報酬55,000円が、事業用の普通預金口座に振り込まれた。

 

借方

貸方

普通預金

55,000

売上

55,000

 

●車にガソリンを入れて、現金で3,000円を支払った。

 

借方

貸方

交通費

3,000

現金

3,000

 

このように、収入・支出の内訳に対して「なぜその収入(支出)が発生したのか」を記帳する方法が、複式簿記です。

 

フリーランスなら「青色申告」がおすすめ

 

青色申告を選ぶと、売上から経費を引いた所得から、最大で65万円を差し引く(控除)ことができます。課税対象の所得が減るため、支払う税金(所得税や住民税)を節税することにつながります。

 

青色申告を行うには「青色申告承認申請書」に必要事項を記載し、税務署に提出すればOKです。

ただし、フリーランスが65万円の特別控除を受けるには、以下条件をすべて満たす必要があります。

 

①事業所得、または不動産所得があること

②複式簿記で記帳していること

③申告時に貸借対照表と損益計算書を添付すること

④確定申告書を提出期限までに提出すること

⑤「e-Tax」による電子申告を行っていること 

 

e-Taxによる電子申告を行わない場合、控除額は55万円

※①~⑤の要件を満たしていない青色申告者の場合、控除額は10万円

 

 

フリーランスの確定申告「4つのステップ」

 

フリーランスの確定申告は、以下の4ステップを踏んで進めていきます。自力での確定申告が初めての方は、ステップ①から④の順番に作業を進めることをおすすめします。

 

ステップ①:準備編|まずはこれを集めよう!

 

手元に以下の書類があるか確認しましょう。探しやすいように、月別や種類別にクリアファイルで分けておくと、会計ソフトでの記帳時に便利です。

 

【書類チェックリスト】

 

売上が分かるもの

●請求書の控え

●取引先からの支払調書 など

経費が分かるもの

●購入した備品やサービスの領収書・レシート

●クレジットカードの明細 など

各種控除証明書

●国民年金や国民健康保険の支払証明書

●生命保険料控除証明書

●iDeCoの掛金払込証明書 など

その他

マイナンバーカード

マイナンバーカード読取対応のスマートフォン、またはICカードリーダライタ

●還付金を受け取るための銀行口座情報 など

 

取引先から源泉徴収されている場合に送られてくる「支払調書」は、手元になくても確定申告は可能です。支払調書の有無にかかわらず、すべての売上を正確に申告しましょう。

 

また、e-Taxを利用する場合、マイナンバーカード・マイナンバーカードの読み取り装置があれば、会計ソフトで自作した確定申告書を提出できるため効率的です。

 

ステップ②:日々の記帳編|会計ソフトで初心者でも安心

 

簿記の知識がほとんどないフリーランスが、自力で青色申告を成功させるには、クラウド型会計ソフトの利用が不可欠です。フリーランスによく利用されている会計ソフトとしては、次のようなものがあげられます。

 

会計ソフト

特徴

freee会計

●「飲食費」や「営業関連の支払い」など、日常の出費を複式簿記の表記に変換してくれる

●「○×形式の質問」に答えるだけで、各種控除や所得税の金額を自動で算出してくれる

MoneyForword

クラウド確定申告

●取引データを使った自動入力機能に優れており、銀行・クレジットカード・電子マネー・ECサイトといった多数のサービスが対象

●レシート入力もアプリの写真撮影で対応可能

やよいの青色申告オンライン

●確定申告に必要な機能がシンプルに詰め込まれている

●適格請求書(インボイス)の仕訳対応など、簿記・経理経験者向けの機能も搭載

 

自分の知識・経験に合わせて、使いやすい会計ソフトを選びましょう。

 

ステップ③:確定申告書の作成編|ソフトの案内に従って入力

 

会計ソフトの多くは、記帳したデータをもとに、確定申告書をほぼ自動で作成してくれる機能を搭載しています。画面の案内に従って、控除証明書の金額など必要事項を入力しましょう。

 

ステップ④:提出編|e-Tax以外の方法も

 

完成した確定申告書や必要書類は、次のいずれかの方法で提出します。

 

e-Tax(電子申告)

●パソコン・スマートフォンなどの端末とネット環境があれば可能

青色申告特別控除65万円を実現するには必須

税務署へ持参

●管轄の税務署に直接提出する

書類不備があった場合、窓口担当者から指摘されるため、確実に申告を済ませたい人におすすめ

郵送

●正本のみ提出

●返信用封筒を同封すると、控えとして提出日付や税務署名などが記載された「リーフレット」が届く

●書類不備に気付けないリスクがあるため、初めて確定申告を自力でする人には不向き

 

初めて確定申告をする場合は、ミスをしてしまう可能性を想定して、税務署へ持参した方が安心です。

 

ステップ⑤:提出後にやること|納税と書類の保管

 

確定申告は、申告書を提出して終わりではありません。納税または還付、そして書類の保管までワンセットで考えましょう。

 

●納税:納める税金がある場合は、期限(原則3月15日)までに納付します。口座振替やクレジットカードでも納付可能です。

 

●還付:源泉徴収などで税金を払いすぎていた場合、申告から1ヶ月~1ヶ月半ほどで指定口座に還付金が振り込まれます。

 

●書類保管:決算関係書類や帳簿、領収書などは法律で保管が義務付けられています(青色申告の場合7年間)。

 

 

確定申告前に!フリーランス必須の節税知識

 

節税の基本は「経費」と「控除」を漏れなく計上することです。以下のポイントを押さえることで、合法かつ効果的な節税の実現につながります。

 

知識①:「経費」にできるものの判断基準

 

「事業に関わる支払い」は、その多くが経費として計上できます。例えば、以下のようなものです。

 

自宅兼事務所の家賃や光熱費:仕事で使っている割合分(家事按分)を経費にできます。

※(例:家賃10万円の家で、全体の25%を仕事スペースとして使っている場合、10万円 × 25% = 2万5千円を月々の経費として計上できます)

 

通信費:スマートフォン代、プロバイダ料金、オンライン会議ツールの利用料など

 

消耗品費:文房具、名詞、プリンターのインク代など

 

会議費:クライアントとの打ち合わせでの飲食代など

 

「これは経費になるかな?」と迷ったら、「この支払いは売上に直接関係しているか?」を基準に判断しましょう。より詳しく判断基準について知りたい方は、以下参考記事もお読みください。

 

※参考記事:

節税にも直結!フリーランスのための必要経費の基本と判断ポイント

 

知識②:税金が安くなる「所得控除」とは?

 

所得控除とは、個人の事情に合わせて所得から一定額を差し引ける制度です。例えば、1年間に支払った国民年金、国民健康保険、生命保険料、医療費などが対象です。

 

特に、将来の年金を備えながら節税もできるiDeCo(個人型確定拠出年金)は、掛金の全額が所得控除の対象となるため、フリーランスにおすすめの制度です。iDeCoについて詳しく知りたい方は、以下の記事もおすすめです。

 

※参考記事:

フリーランスが得するiDeCo入門|節税と資産形成を両立するコツ

 

 

フリーランスも頼れる確定申告の相談窓口

 

自力での申告にどうしても不安が残る場合や、複雑なケースで判断に迷う場合は、次のような相談窓口を活用しましょう。

 

●税務署の無料相談:確定申告の時期になると、税務署や特設会場で無料の相談会が開催されます。

 

●青色申告会:青色申告を行う個人事業主を会員として結成され、月額1,000~2,500円程度の安価な会費で記帳指導や相談に応じてくれます。

 

●税理士:費用はかかりますが、最も確実で専門的なサポートが受けられます。

 

 

初めての確定申告 Q&A

Q. 確定申告を忘れたらどうなりますか?

 

A. 期限後に申告すると、本来の税額に加えて「無申告加算税」や「延滞税」といったペナルティが課される可能性があります。必ず期限内に申告しましょう。

 

Q. 赤字の場合も確定申告は必要ですか?

 

A. 義務はありませんが、青色申告で赤字を申告すれば、その赤字を翌年以降3年間にわたって黒字と相殺できる「繰越控除」という制度が使えます。将来の節税につながるため、赤字でも申告しておくことを強くおすすめします。

 

 

まとめ

確定申告は、一見難解な会計処理や手続きが多いように思えます。しかし、一つひとつの作業は決して複雑ではありません。

 

期限内に確定申告を済ませる上で重要なことは、早めに準備を初めて必要書類を用意すること・自分に合った会計ソフトに頼ることの2点です。一度経験すれば、2年目、3年目と年数を重ねるたびに作業もスムーズになります。

 

フリーランス互助会のフルサポートプランでは、社会保険や税務サポートに加え、毎月の領収書やレシートを提携税理士に郵送するだけで記帳ができる「記帳代行」サービスも提供しています。確定申告の代行も可能ですから、ぜひお気軽にご相談ください。

 

フリーランス互助会公式サイトはこちらから

 

<参考URL>

https://www.freee.co.jp/kb/kb-kaigyou/freelance-tax/

https://www.yayoi-kk.co.jp/shinkoku/oyakudachi/freelance-kakuteishinkoku/

https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/52681/

https://paytner.co.jp/paytter/freelance/2400/

https://suki-iki.mynavi.jp/magazine/6/

https://www.freee.co.jp/kb/kb-kakuteishinkoku/beginner/

https://geechs-job.com/tips/details/195

https://www.pfu.ricoh.com/scansnap/digiup/article/work/00149/

https://paytner.co.jp/paytter/freelance/12002/

https://www.youtube.com/watch?v=9taWlSh32LA

https://www.youtube.com/watch?v=-dkbZzHwOQc

https://www.youtube.com/watch?v=ucYVea_4tAE

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